本モジュール (event-transceiver) は、仕様をそのままに event-sign へと名称変更して再リリースしました。
本モジュールが提供する機能内容を考慮すると、旧名称では適切ではないと判断しての変更です。参考にされた方々へはご迷惑をお掛けします。
追記ここまで
最近書く node.js コードは、EventEmitter を使ってのイベント駆動でやるようしている。
それに伴って、イベント発生やリスナー設定を行う際のイベント名の指定を、文字列ではなくてメソッドで行うことができるモジュールを作った。
すなわち、
emitter.emit('done', value); emitter.on('done', function (value) { console.log(value) });
を、次のように実行できるように。
transmitter.done(value); receiver.done(function (value) { console.log(value) });
世間でもメソッドでイベントリスナーを登録するモジュールがあったりするが、それ自体を実現するためのモジュールというのは見つけることができなかったので、書いてみてリリースした次第。
イベントをメソッドベースで書きたい理由は単純で、「文字列で指定していると本当にペアになっているかいまいち分かりづらいから」。
イベント駆動でよくあるのが、起きるつもりだったイベントが起きなくて実行に失敗するという状況。もちろんテストでカバーしているつもりなものの、もしイベントがメソッドならば、実行時のイベント名ミスマッチが undefined function などで簡単に検出できるようになる。
通常の on('event') や emit('event') ならばコードを一目見ただけでイベント駆動だと分かるというメリットがあるので好みは分かれると思うが、個人的にはそれよりも「予想外の実行結果時に何が起きているのか分からない」シチュエーションを出来る限り回避できる方法を優先したい。
利用法としては、モジュールの define メソッドでイベントを定義して、イベント仕様を決定。コンストラクタ関数が返される。
それを使ってイベントのインスタンスを作成。インスタンスは transmitter と receiver という2つのオブジェクトのプロパティを持っていて、それぞれがイベント発生、リスナー登録の役割を持つ。そして、その2つのオブジェクトは先ほど定義したイベント名のメソッドを持つという仕組み。
var EventTransceiver = require('event-transceiver'); var MyEvent = EventTransceiver.define(['done', 'error']); var event = new MyEvent(); event.transmitter.error(Error('このようにつかうのだ'));
より具体的なサンプルなどは上記 github の readme をどうぞ。