みんな大好き「○つの方法」的キャッチータイトルをパクるもこのエントリは流行らない・・・っ!
Piece_ORM を動作させるには、Piece_ORM クラスの configure メソッドを実行させることで動作環境を構築します。このメソッド実行には、3つのディレクトリを指定することになります。
実際にはPiece_ORM短期集中コースを読めば全て載っていることですが、この3つのディレクトリを簡単に理解するポイント、また使い始めてもふとやってしまう失敗ポイントをあわせてここでも紹介しておきます。
(1) configDirectory
設定ファイルを置いているディレクトリ。
一見とても重要な内容、というか事実そのとおりなのだが、実は指定するディレクトリに piece-orm-config.yaml という設定ファイルがあるかどうかというだけでしかありません。piece-orm-config.yaml は Piece_ORM を動作させるためのデータベース接続設定およびそれに付随するオプションを指定するためのファイルです。
(2) cacheDirectory
キャッシュデータが書き込まれるディレクトリ。
Piece_ORM はキャッシュデータ命というか、「キャッシュデータを作成」→「そのキャッシュを元に駆動する」という仕組みとなっています。「Piece_ORM が動作しない」というケースに出くわした場合、その原因は
・キャッシュディレクトリが存在しない
・プログラムがキャッシュディレクトリに書き込む権限がない
である可能性が高いでしょう。
(3) mapperConfigDirectory
データベーステーブルのマッパー定義ファイルが設置されているディレクトリ。マッパー定義ファイルはテーブルごとに存在します。
前述のキャッシュデータを作成するために、Piece_ORM で操作対象とするテーブルは全てファイルを準備する必要があります。「Piece_ORM が動作しない」理由は
・指定するテーブルのマッパー定義ファイルがない
という原因である可能性もあります。
この設定ファイルでは、任意のメソッドとそれに対応する任意の SQL クエリ、リレーションシップ定義を記述するようになっていますが、よく使われる汎用的なクエリメソッド (select, insert, update, delete) は定義することなく使用できます。
したがって簡単な動作を行う場合は設定ファイルを記述することはない、つまり 0 バイトのマッパー定義ファイルだけが存在することになります。