先日えとらぼより公開された、
kumofs を自宅マシンの ubuntu に導入して、動くところまでを確認してみた。Key-Valueストアを利用する機会を作ろうと考えている手前、実際のところちゃんと利用したことがなかったので、まずは基本部分から。ドキュメント通りの導入ステップと、簡単なアクセスによる利用テストのみ。
なお kumofs のアーキテクチャについては
こちらで紹介されている。
今回導入した環境は以下のとおり。
必要パッケージの導入
コンパイルや動作のために必要となるパッケージを導入。
$ sudo apt-get install libtokyocabinet-dev
$ sudo apt-get install ruby rubygems
$ sudo apt-get install g++
MessagePack for C/C++ の導入
MessagePack の C/C++ はパッケージがないので自前でソースから導入する。この時点でのバージョンは 0.4.2。
$ wget "http://dl.sourceforge.jp/msgpack/46155/msgpack-0.4.2.tar.gz"
$ tar xzf msgpack-0.4.2.tar.gz
$ cd msgpack-0.4.2/
$ ./configure
$ make
$ sudo make install
MessagePack for Ruby の導入
一方 MessagePack for Ruby は gem で導入。
$ sudo gem install msgpack
kumofs のコンパイル
いよいよ kumofs のコンパイル。この時点でのバージョンは 0.3.1。特別やることはなかった。
$ http://github.com/downloads/etolabo/kumofs/kumofs-0.3.1.tar.gz
$ tar xzf kumofs-0.3.1.tar.gz
$ cd kumofs-0.3.1/
$ ./configure
$ make
$ sudo make install
kumofs を動かす
アーキテクチャの紹介でもともかく分散構成が基本であることを前面に出しているし、それを実現するための方法もとても簡単なのがすばらしい。でも単一のサーバ上で構築してもなんら問題なく動く。
まずはマネージャを起動。
$ sudo kumo-manager -v -l localhost &
続いてサーバを起動。
$ sudo kumo-server -v -l localhost -m localhost -s /var/kumodb.tch &
管理ツールで状態を確認してみる。VM 稼働かどうかは定かではないけども、なんか時間がおかしい。
$ kumoctl localhost status
hash space timestamp:
Thu Jan 01 09:00:00 +0900 1970 clock 0
attached node:
not attached node:
127.0.0.1:19800
マネージャにサーバを登録。
$ kumoctl localhost attach
$ kumoctl localhost status
hash space timestamp:
Tue Mar 02 23:38:08 +0900 2010 clock 124
attached node:
127.0.0.1:19800 (active)
not attached node:
なぜか時間も正常に表示されるようになったぞ。
最後に、ゲートウェイを起動。アプリケーションはこのゲートウェイに対して通信する。
$ sudo kumo-gateway -v -m localhost -t 11211 &
使ってみる。直接つっついてみるケースと、プログラムからのアクセスの両方をやってみた。
$ telnet localhost 11211
Trying ::1...
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
set foo 0 0 5
12345
STORED
get foo
VALUE foo 0 5
12345
END
$ sudo gem install memcache-client
$ sudo gem install system_timer
$ irb
require 'rubygems'
require 'memcache'
kumofs = MemCache::new 'localhost:11211'
kumofs.set 'foo', 123
kumofs.get 'foo'
=> 123